2005年12月、日光市(旧今市市)大沢小1年だった吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件の控訴審第5回公判が5日、東京高裁(藤井敏明(ふじいとしあき)裁判長)で開かれた。遺体に付着していた粘着テープを巡り、DNA型鑑定の実施前に指紋を調べた茨城県警職員が証人尋問に立ち、「DNA型鑑定を想定しておらず、使い回しの器具で指紋検出を試みた」と、不特定多数のDNAが混入していた可能性を証言した。

 殺人罪に問われているのは鹿沼市西沢町、無職勝又拓哉(かつまたたくや)被告(35)。粘着テープは事件発生直後、茨城県警が指紋検出を試みたが採取されなかった。その後、栃木県警がDNA型鑑定を行い、被告以外のDNA型が検出されている。

 弁護団は「女児やDNA型の鑑定人以外に、真犯人の可能性がある型が検出されている」と主張。検察側は指紋検出時に不特定多数のDNAが混入した可能性を指摘している。