ムーミンを取り上げたセンター試験地理Bの問題

 大学入試センター試験の地理Bで出題され、にわかに時事的な注目を集めた人気キャラクター「ムーミン」。物語の舞台は北欧・フィンランドなのか、架空の「ムーミン谷」と考えるべきなのか-。県内でもゆかりのある人たちなどから、さまざまな意見が聞こえてきた。

 設問は、ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメとしてムーミンと「小さなバイキングビッケ」を挙げ、両国の言語との正しい組み合わせを選ぶ内容。正解はムーミンとフィンランド語だった。

 しかしインターネット上を中心に「舞台は(架空の)ムーミン谷ではないか」などと疑問が相次ぎ、フィンランド大使館やムーミン公式サイトなども見解を発信する展開となった。

 「厳密には架空の場所なんだろうが…」。那須町高久乙の複合施設「フィンランドの森」の人見豊一(ひとみとよかず)会長(62)は思わぬ騒動に戸惑う。現地や大使館に知人も多く、ムーミンを愛する姿を目にしてきた。「現地にムーミンの関連施設もある。世界中の多くの人が舞台はフィンランドと疑わないはず」と設問に理解を示す。

 同国出身者の反応も分かれる。アイスホッケーのHC栃木日光アイスバックスのアリペッカ・シッキネン監督(53)は母国の友人の連絡で騒動を知った。「ムーミンは昔から親しまれてきた空想上のキャラ。どこがムーミン谷なのか証拠を出せと言われても難しい」と困惑気味。一方、同国代表チーム元主将、ペッテリ・ヌメリン選手(44)は母国の自宅から約10分の場所にムーミンにまつわる観光施設があるといい、愛着を込めて「自分はムーミンの存在を信じている」と強調した。