那須雪崩事故を教訓とした再発防止策を説明する宇田県教育長=9日午後、県庁南別館

 那須町湯本の国有林で大田原高の生徒7人と教員1人の計8人が死亡した雪崩事故を受け、県教委は9日、再発防止策「那須雪崩事故を教訓とした学校安全のための取組」を公表した。「学校教育活動全般」「登山活動」の5分野23項目にわたり、安全・危機管理を担う県教委内の組織や、再発防止策の実施状況などをチェックする連絡協議会の新設、装備の貸し出しなどを盛り込んだ。既に実施している項目もあるが、新年度に順次実施していく。

 宇田貞夫(うださだお)県教育長が同日の定例記者会見で発表した。教育活動全般で(1)安全管理の徹底(2)県高校体育連盟(高体連)等への指導・助言、登山活動で(1)安全確保のためのチェック機能充実(2)安全登山の知識・技術習得(3)被害者等の対応-の5分野で取り組みをまとめた。

 新たな組織は、部活動に限らず学校行事でも指導や助言、チェックを行う。事件・事故、事故の恐れがあった事例の収集や分析、教員対象の研修なども行う。

 また、県教委や県高体連、事故検証委メンバー、県山岳連盟の代表者ら約10人で構成する「登山等の安全確保に関する連絡協議会(仮称)」を新たに設ける。年2回開き、高校生の登山の実施状況などを確認する。事前に登山計画を審査していた従来の登山計画審査会は、新たに検証委メンバーなども加え、登山前後のチェックの厳正化を図る。