新潟市内で開かれたPFA研修会。新潟県内外の医師や看護師、消防士らが参加した=6月中旬(新潟大災害医療教育センター提供)

 那須町で3月に大田原高の生徒、教員計8人が亡くなった雪崩事故のような大事故や災害で初期対応に当たる医療従事者ら支援者が心理的応急処置「PFA」を学ぶ研修会が今月、宇都宮市内で開かれる。雪崩事故や2016年の熊本地震では本県の災害派遣精神医療チーム(DPAT)が投入されるなど、近年は被災直後の精神的ケアが重視されている。支援者が習得することで、被災者はもちろん支援者側でも心的外傷後ストレス障害(PTSD)の重篤化を防ぐ効果があるという。

 県によると、県内のPFA研修会は初めてとみられる。PFAは「Psychological First Aid」の略。世界保健機関(WHO)などが開発し紛争地域の復興支援などにも活用されている。

 「話すことを無理強いしない」「沈黙を受け入れる」など、被災直後の被災者を安心させて適切な援助をするために考慮すべきこと、してはいけないことなどをマニュアルにまとめている。被災者らの応答に違和感を覚えた場合、すぐにDPATなどの専門家に知らせることも求めている。

 研修会を主催する県防災士会理事、県災害派遣医療チーム(DMAT)隊員で日本DMATインストラクターの林洋克(はやしひろかつ)さん(56)によると、PTSD発症は多くの場合、被災から時間が経過した後だが、重篤化防止には被災直後の適切な対応が重要という。

 雪崩事故ではDMATの2隊8人が現場の救護所で応急処置に当たったほか、消防機関42隊163人、自衛隊35隊150人が初期対応に当たった。DPATの1隊3人も搬送先の病院で活動した。

 PFAに関する問い合わせは林さんが代表の3DSへ。(問)同社028・612・5119。