丸木俊さんが描いたグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」(縦23センチ、横35センチ)の一コマ

 【栃木】夫と共に描いた「原爆の図」などで知られる画家丸木俊(まるきとし)さん(1912~2000年)が描いた絵本の挿絵を集めた「丸木俊絵本原画展」が22~31日、境町の国学院大栃木学園教育センターで開かれる。同大栃木短大の同窓生でつくる「斯花会(このはなかい)」が、会創立50年記念事業の一環として主催する。和洋の民話の挿絵を中心に、初公開の屏風(びょうぶ)「飛天(ひてん)」など約50点を展示する。初日には俊さんの作品に関する講演会も行われる。

 挿絵は、丸木位里(いり)・俊夫妻の支援者が1974年に岩舟町小野寺に開館した「丸木美術館栃木館」に所蔵されていたが、98年に閉館。同会が俊さんの絵の手入れや整理を手伝った経緯から、これまでに絵本原画416点を寄贈された。

 展示されるのは、社会性の強い創作に励んだ俊さんのイメージを覆すメルヘンな作品が中心。「ブレーメンの音楽隊」(縦21・8センチ、横15・9センチ)などのグリム童話をはじめ、那須町の「殺生石」(縦25・9センチ、横40センチ)、さくら市の「雪姫・紅葉姫」(縦23センチ、横36センチ)といった県ゆかりの昔話や、俊さんのお気に入りのモチーフとされる天女が舞うような姿を描いた未発表の二曲一隻屏風「飛天」(左右とも縦182センチ、横95・7センチ)も並ぶ。

 講演会は午前11時、定員200人。同展は午前10時~午後4時(初日は午後0時10分開場)。それぞれ入場無料。(問)同大栃木学園0282・22・5511。