プロ棋士の登竜門とされる奨励会に入会した鹿野さん

 今夏の全国高校総合文化祭(全国高校将棋選手権大会)に県代表として出場した文星芸大付属高1年鹿野隼人(かのはやと)さんはこのほど、プロ棋士養成機関「新進棋士奨励会」(三段~6級で構成)の6級に入会した。昨年に続く2度目の入会試験で念願を果たし、「奨励会は厳しいが、自分の限界までチャレンジしたい」と決意を新たにしている。

 奨励会の入会試験は日本将棋連盟が主催し、毎年8月、3日間にわたって行われる。鹿野さんは筆記試験の後、受験者同士で対局する1次試験を3連勝で通過。2次は初戦で奨励会員を破り、面接を経て合格となった。「去年は2次で失敗したので雪辱できた」とした上で「道場などで上級者と指していたので少しは自信があった」と笑みをこぼす。鹿野さんの加入で、本県関係の奨励会員は現在、3人となる。

 鹿野さんは小学2年から本格的に将棋を始め、地元のクラブを中心にアマチュアの有段者らと指して頭角を現し、小学5年から中学3年まで奨励会の下部組織「研修会」で腕を磨いた。今年の全国総文祭では、1年生ながら団体戦の副将を務めた。棋風は攻め将棋で「角交換振り飛車」が得意という。

 奨励会の6級以下リーグ(関東地区20人)は原則毎月2回の例会(1日3局)で6連勝や9勝3敗、11勝4敗などの好成績を収めると昇級する。