那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故で、県教委が設置した検証委員会(委員長・戸田芳雄(とだよしお)東京女子体育大教授)は20日、県庁南別館で非公開の打ち合わせを行った。終了後、報道陣の取材に応じた戸田委員長は、これまで今月末までとしていた最終報告書の取りまとめ時期について、10月1日に最終的な打ち合わせを行い、内容を確定させることを明らかにした。一方、県関係者によると最終報告書は同月15日にも県教委へ提出される見通し。

 戸田委員長によると、この日は委員が分担して執筆、持ち寄った最終報告書の文面案について協議したが完全にはまとまらず、戸田委員長は「10月1日に議論し、検証委としての見解をまとめる」と語った。

 また2010年3月の春山登山講習会で起きた雪崩事故の再調査を巡り、検証委はこの日までに、証言の協力を依頼していた元生徒4人中3人から電子メールなどで証言を得た。

 戸田委員長は「(証言からは)完全に埋もれ、救助が必要なほどの状況ではなかった」とし、今月18日に行った当時の引率教員らへの聞き取り結果と大きな相違がなかったとの認識を示した。その上で「小さな危機の対策を積み重ね、大きな危機を防ぐのが本当の危機管理」と指摘した。