今夏行われた県立高の夏山登山で、登山中に気付いた注意点や転倒した事例などの報告が9校から15件あったことが19日までに、県教委のまとめで分かった。那須町湯本の国有林で大田原高の生徒、教員計8人が死亡した雪崩事故を受け、県教委が「ヒヤリハット」事例などの報告を求めたもので、県教委は報告をデータベース化するなどして活用するとしている。

 県内高校の登山は、3月の事故後に県高校体育連盟(高体連)登山専門部が自粛を要請するなどしていたが、夏山に限り再開されていた。部活動や学校行事の登山計画をチェックする夏山登山計画審査会が審査し、県教委が承認した12校20件が8月末までに登山を行った。

 県教委によると、登山はほぼ計画通りに行われ、特に事故はなかった。登山終了後、全12校が登山概要などの報告書を提出。ヒヤリハット事例などの記載も求めたところ、登山における注意点などの情報提供も含め15件の報告があったという。

 15件の中には「木道で滑りやすく生徒数人が転倒した」「浮石に足を乗せて転倒した生徒が数人」「赤土で滑りやすく数人が尻もちをついた」などといった転倒事例のほか、「ヤマビルに数人の生徒が血を吸われた」などの記載もあった。