家宅捜索で押収品などを運び出す捜査員ら=15日午後3時30分、栃木市都賀町合戦場

 宇都宮市西刑部町の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者男性が重傷を負った事件で、傷害の疑いで逮捕された職員の女が調べに「正座させて殴ったり蹴ったりした」などと供述していることが15日、捜査関係者への取材で分かった。別の利用者に対しても「(言うことを聞かない時は)平手打ちしていた」とも話しているといい、県警は日常的に暴行を加えていた可能性もあるとみて捜査している。

 逮捕されたのは、同施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」職員で事件当時、同施設に勤務していた同市石井町、松本亜希子(まつもとあきこ)容疑者(25)と、就労訓練中だった那須町湯本、無職佐藤大希(さとうだいき)容疑者(22)。

 逮捕容疑は共謀し4月15日夕、同施設で入所者の東京都、無職男性(28)の腰付近を数回蹴るなどし、腰の骨を折るなど約6カ月の重傷を負わせた疑い。

 捜査関係者によると、松本容疑者は「(男性が)言うことを聞かなかったので正座させて殴ったり、蹴ったりした」などと供述。事件現場は廊下とみられるという。また「(言うことを聞かない)他の入所者も平手打ちしていた」とも話しており、県警が関連を調べている。

 一方、同法人が運営する栃木市都賀町合戦場の知的障害者支援施設「カーサ・エスペランサ」から入所者の50代女性が逃げ出した問題で県警は15日、傷害の疑いで施設を家宅捜索した。

 同市によると、女性は今月1日に保護された際、肋骨(ろっこつ)が折れ、背中と腰にあざがあった。「(松本容疑者を含む)職員4人から暴行を受けた」と訴えたという。