那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故で、県教委が設置した第三者による検証委員会(委員長・戸田芳雄(とだよしお)東京女子体育大教授)は14日、県庁南別館で非公開の打ち合わせ会合を開いた。第1次報告書(中間報告)に記載した2010年3月の春山安全登山講習会で起きた雪崩事故について、一部証言と食い違いがあるとして再調査することを決めた。参加した引率教員5~6人と雪崩に巻き込まれた元生徒11人を対象に18日、聞き取りを行う。

 中間報告の記載内容と、遺族が独自に得た情報が乖離(かいり)しているとして一部の遺族が10日、再調査の要望書を検証委と県教委に提出していた。

 打ち合わせ終了後、取材に応じた戸田委員長によると、今回の講習会に参加した教員3人が7年前も同行しており、中間報告は3人の証言を反映させた。

 中間報告は、那須岳(茶臼岳)の郭公沢での講習会中に「目測で幅2~6メートル、長さは100~200メートル程度」で雪崩が発生し、「完全に(雪に)埋もれた生徒はおらず、全員が自力で回避または脱出した」とした。

 一方、遺族は7年前に雪崩に遭った元生徒から「頭まで埋まって、一時生き埋めになった」との証言を得ているとして再調査を求めた。