記念式典で地元の子どもたちと「山はふるさと」を合唱する加藤登紀子さん(中央)ら=11日午前、那須町文化センター

 昨年から祝日となった「山の日」の11日、第2回「山の日」記念全国大会(同大会実行委員会主催)の記念式典とシンポジウムが那須町文化センターで開かれた。全国から約900人が来場し、山の恩恵に感謝するとともに、豊かな自然を次世代に引き継ぐ大切さを再確認した。

 中川雅治(なかがわまさはる)環境大臣や同実行委顧問で超党派「山の日」議員連盟会長の衛藤征士郎(えとうせいしろう)衆院議員をはじめ、県内外の山岳関係者らが出席。実行委会長の福田富一(ふくだとみかず)知事は、3月に同町で起きた雪崩事故で亡くなった8人の冥福を改めて祈り、「この大会が未来に向かい人と自然がつながり、山とともに生きることを深く考えるきっかけになることを願う」とあいさつした。参加者は事故を踏まえ、安全に注意し、山を楽しむ決意を新たにした。

 次期開催地である鳥取県へのリレーセレモニーも行われ、福田知事らが本大会のロゴマークを印刷した缶バッジ付きの「山の日帽」を平井伸治(ひらいしんじ)鳥取県知事らに手渡した。

 メインアトラクションでは、映像や演劇を組み合わせて本県の山の魅力や自然の恵みが紹介された。歌手の加藤登紀子(かとうときこ)さんは県産イチゴのとちおとめの応援ソング「いちごの唄」などを披露。さらに、塩谷町出身の作曲家で2月に亡くなった船村徹(ふなむらとおる)さんプロデュースの山の日の歌「山はふるさと」を那須野が原少年少女合唱団のメンバーらと合唱した。

 「山と共に~人と自然がつながる社会へ」をテーマに行われたシンポジウムには登山家の野口健(のぐちけん)さんら4人が登壇。野口さんは山の魅力を後世に伝える手段について「学校登山に地元の山岳ガイドなど専門家を入れて自然との接し方を説明してはどうか」と提案した。

 終了後、記者団の取材に対し中川環境相は「小さいお子さんから山に親しんでもらう大切さを認識した。環境省も施策を通じて努力していきたい」と話した。

 この日は会場近くの余笹川ふれあい公園で歓迎フェスティバルが行われたほか、各地で連携イベントが開かれ、県内全体が「山の日」ムードとなった。