男体山

 きょう11日は「山の日」。昨年新たに国民の祝日となった。2年目の今年は那須町で第2回「山の日」記念全国大会が開かれる。県民にとっては感慨深い日となるだろう。

 というのも「山の日」制定の立役者が塩谷町出身の作曲家で、文化勲章受章者の故船村徹(ふなむらとおる)さんなのだから。下野新聞紙上で「山の日をつくろう」と提唱し、関係機関の背中を押した。

 昨年の「山の日」には、本紙への特別寄稿で「いやァ!うれしかったョ!」と喜びを爆発させた。地元で迎える全国大会への臨席はかなわなかったが、その熱い思いは必ず会場にも届いているはずだ。

 本県は県土面積の半分以上を山や森林が占める。遠くから望む山容、食卓に上る山の幸、住宅建築に使われる木材。「山」はさまざまな形で、県民生活の身近な所に溶け込んでいる。

 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する、というのが「山の日」の趣旨。登山などとは無縁の人も、身近にある「山」を感じ、その豊かな恵みをじっくりとかみしめる日にしてほしい。

 3月には那須町で高校生と教師計8人が亡くなる雪崩事故もあった。「山の日」に当たり、改めて哀悼の意を表したい。時に厳しい顔を見せるのも山である。そんな自然の力を認識しつつ、山との関わり方を考える契機にもなれば、と思う。