真剣な表情で将棋を指す小学生=宇都宮市御幸ケ原町の宇都宮将棋センター

 14歳のプロ棋士藤井聡太(ふじいそうた)四段の快進撃や、将棋をテーマにしたマンガ「3月のライオン」のヒットなど、話題が続く将棋界。本県でも将棋教室に通う小学生が増えるなど、子どもの将棋熱が高まっている。将棋に親しむ子どもたちの姿や、将棋に親しむメリットなどを取材した。

 宇都宮市御幸ケ原町の宇都宮将棋センター。午後4時を過ぎると、学校の授業を終えた小学生が「こんにちは」と、元気な声とともに入ってくる。

 同センターは毎週火~金曜に子ども向けの将棋教室を開いており、現在は小学生を中心に約60人が登録している。主宰者の門屋良和(かどやよしかず)さん(49)は「2年ほど前は約40人だったので、増加傾向だ。習い事の一つとして将棋を選ぶ親が増えているようだ。特に母親が熱心で、遠方から送迎する親も多い」と説明する。

 幼少期から将棋に親しむメリットについて門屋さんは「将棋にはこれという答えはないので自由な発想力が養われる。あいさつなど礼儀も身に付く」と強調する。初心者にはまず、将棋の楽しさを知ってもらうことを重視しており「自分が相手をするときは、うまく勝たせることもあります」と話す。

 昨年の全国高校総合文化祭で優勝した文星芸大付属高将棋部。毎週水、金曜の練習日は、同付属中将棋部と合わせ約20人の部員が真剣な表情で盤を囲む。

 将棋をテーマにしたマンガも、興味を持つきっかけとなっている。

 中学の将棋部で顧問を務める阿部陽介(あべようすけ)教諭(32)は「将棋は感情をコントロールすることが求められるので、精神力、集中力が鍛えられると思う」と期待する。