【マニラ共同】「漢字ってなんで読み方がいくつもあるんだろうね」「試験、簡単にしてくれるってことはないの」−。
日本で国家試験合格を目指すフィリピン人看護師候補らの奮闘をコミカルに描く日本とフィリピン共同制作の劇「エバーさんに続け!」が26日、マニラで上演された。
劇団「燐光群」の元団員、吉田智久さん(39)=大津市=が演出。留学などでフィリピン演劇界とつながりがある吉田さんは「フィリピン人というとジャパゆきさんのイメージが強いが、そうじゃない生き生きとした姿を描きたい」と企画。知人の作家で女優の内田春菊さんに脚本を依頼した。
「エバーさん」は、日本との経済連携協定(EPA)に基づきフィリピン人で初めて今年2月の国家試験に合格したラリン・エバー・ガメッドさん。内田さんはガメッドさんが勤務する足利市の足利赤十字病院で、本人や担当の医師に取材。「明るく優しいフィリピンの人は看護師に向いている。頑張ってほしい」と脚本を仕上げた。
主演の女優マイレス・カナピさんらフィリピン人俳優6人がタガログ語と英語で演じる。3人の女性看護師候補が、漢字や専門用語に苦労しながら勉強を続けるが、認知症の患者が紛れ込み、大騒ぎになるストーリー。
フィリピンの脚本家団体主催の「バージン・ラブフェスト」(6月22日〜7月4日)で上演される17作品の一つ披露されている日本での上演予定はない。