宇都宮市西刑部町の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月に起きた傷害事件で、同施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」元職員で傷害罪で起訴された宇都宮市の女(25)が県警の調べに、「(施設の)内部調査で事件を再現させられ、カメラで撮られた」などと説明していることが6日、捜査関係者への取材で分かった。ただ、画像は残されておらず、県警は事件の発覚を恐れて消去された疑いがあるとみて調べている。

 内部調査は、傷害事件の証拠と認められる文書を廃棄したとして証拠隠滅容疑で逮捕された、共に県警OBの同市陽南2丁目、同法人職員手塚通(てづかとおる)(69)と、大田原市末広3丁目、同齋藤博之(さいとうひろゆき)(58)の両容疑者が担当した。

 元職員の女は県警の調べに対し、内部調査の際に入所者男性(28)を大けがさせた経緯を再現するよう指示されたと説明した。県警がカメラなどを押収して確認したが、該当する画像は無かったという。

 また傷害事件があった4月15日から3日後の同18日、宇都宮南署員が施設を訪れ事件発生時の勤務者から事情を聴こうとしたが、対応に当たった手塚容疑者らから「本日は勤務していない」などと断られたという。その時点で手塚容疑者は元職員の女からの報告を受けており、証拠隠滅の時間稼ぎをした可能性もあるとみられる。