宇都宮市西刑部町の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者男性が腰の骨を折るなどの重傷を負った事件で、傷害の疑いで逮捕された職員の女ら2人が県警の調べに「(男性の言動に)腹が立ってやった」などと供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。県警は2人が衝動的に事件を起こした可能性が高いとみて、動機や経緯を調べている。一方、事件を受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は同日の定例記者会見で、同施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」が設置する別の5施設で「現地調査を実施したい」との意向を明らかにした。

 県警に逮捕されたのは、同法人職員で当時、「ビ・ブライト」に勤務していた同市石井町、松本亜希子(まつもとあきこ)(25)と、事件当時に同施設で就労訓練中で現在は那須町湯本の関連施設に入所する無職佐藤大希(さとうだいき)(22)の両容疑者。県警は14日、松本容疑者を送検した。

 2人は共謀して4月15日夕、「ビ・ブライト」内で、入所者の東京都、無職男性(28)の腰付近を代わる代わる数回蹴るなど暴行し、腰の骨を折るなど約6カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。

 捜査関係者によると、2人は調べに対し、事件の動機を「(男性の言動に)腹が立った」などと供述。事前の相談はなく、施設内に3人が居合わせた中で突発的に事件が起きたとみられる。

 2人は容疑を認めており、松本容疑者は「殴ったり蹴ったりした」などと供述。県警は日常的な虐待の有無についても調べる。