宇都宮市本丸町の宇都宮城址(じょうし)公園付近であった連続爆発事件で、同市針ケ谷町、元自衛官で職業不詳栗原敏勝(くりはらとしかつ)容疑者(72)が爆発で死亡した城址公園と車両火災があった駐車場、全焼した栗原容疑者の自宅の3カ所から、計100本超のくぎが見つかったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。車両火災の現場付近からは曲がった鍋のふたや複数のねじが見つかったことも判明。県警は高い殺傷力のある手製の爆発物が事件に使われた可能性があるとみて慎重に捜査している。

 一方、県警は同日までに宇都宮中央署に特別捜査班を設置。警察庁科学警察研究所の爆発物専門の技官も協力する。

 捜査関係者によると、爆発や火災があった市内3カ所の現場から多数のくぎや金属片が見つかった。城址公園と駐車場に加え、栗原容疑者宅からもリード線が見つかった。県警は3カ所の爆発や火災が爆発物による可能性があるとみて捜査している。

 鍋のふたは駐車場から数十メートルの場所で見つかり押収した。曲がっていたことから、爆発物に使われた疑いがあるとみられる。近くの住民によると「ドカン」という音がした後、車後部から火が上がり、後部ガラスが吹き飛んでいたという。

 城址公園では、栗原容疑者のものとみられる携帯電話が見つかり、県警が押収した。今後、通信履歴などを詳しく調べる。

 また木製のベンチが下方向に壊れ、栗原容疑者の胸や腹部が激しく損傷していることから、ベンチに腰を掛けた状態で、抱えるなどして所持していた爆弾が爆発したとみられる。ベンチ付近から広範囲にわたって多数のくぎや金属片が散乱していたという。

 栗原容疑者宅では事件があった23日、午前10時ごろにマイカーで出掛ける姿が目撃されている。火災発生はそれから1時間以上後だった。3カ所の現場では約30分間に爆発などが起きていることから、県警は時限発火させた可能性も視野に調べている。