建屋が完成した宇都宮大の「ロボティクス・工農技術研究所」=宇都宮市陽東7丁目

 ロボット技術と次世代植物生産技術を融合させて工農分野で革新的な研究開発を目指す宇都宮大の拠点施設「ロボティクス・工農技術研究所」(略称・REAL)建屋が12日までに、宇都宮市陽東7丁目の宇大陽東キャンパスに完成した。6月に開所する。五つの研究テーマに取り組むほか、ロボット開発に関し産学官の自由な議論を交わせる場を設け、ロボットの新産業創出を図る。

 REALは2階建て床面積1360平方メートル。1階の「FabLab(統合型試作システム室)」は、自動溶接ロボット、3Dプリンター、レーザーカッターなどの設備を導入し、各種試作に対応する。顕微鏡型ロボットを使った品種改良など先端的な農業研究をする栽培室も設ける。

 高性能の人工知能(AI)サーバーも導入する。データを蓄積し、例えば消費者が好むようなイチゴの形や色の画像などを学習させ、生産に生かす。

 2階は寺子屋式の起業化支援スペース「テラコヤ」を確保した。とちぎロボットフォーラムの参加企業(173社)や起業家、研究者、意欲ある学生らがロボット技術、植物生産技術に関し、日常的に意見を交わす場にしてアイデア創出を進める。また事業化を目指す研究拠点のインキュベーション室10部屋を設ける。

 建屋の外側にはロボットが屋上まで自律移動できるようスロープを設置した。花壇のある屋上の緑化試験場ではロボットによる栽培実験もできるようにする。