禁煙を売りにしたパチンコ店=8日、日光市木和田島

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、受動喫煙への対策に注目が集まっている。法整備などの議論は加速するとみられるが、飲食店での規制には県内でも慎重論はあり、業界には客離れへの不安が根強い。一方で、受動喫煙防止に向けた対応も県内で出始めている。

 スナックなどの飲食店で組織する「県社交飲食業生活衛生同業組合」の大橋正明(おおはしまさあき)事務局長は禁煙の流れに理解を示す。ただ「経営が苦しい中で禁煙に協力するのは難しい」と語る。

 加盟事業所はたばこを吸うなじみの客らに支えられている個人経営の店が多い。「(法規制で)罰金なんて決められたら営業できない」と危惧する。

 受動喫煙対策を巡っては20年の東京五輪での対応が注目されている。近年の五輪開催地は罰則付きの法律などで飲食店内などでの喫煙を禁じているためだ。

 一方、喫煙客が多いとされるパチンコ業界では、禁煙を売りにする店舗もある。日光市木和田島の「ダイナム信頼の森栃木日光大沢店」は、遊技スペースは全て禁煙。休憩室も喫煙、禁煙で分かれる。県内で唯一という。

 ダイナムは「『たばこの煙がないから来ている』という声も多く、女性客の評判もいい」としている。