県産ナシ「にっこり」のベトナムへの試験輸出が、今月下旬から始まる。約1カ月間、百貨店やスーパーで売れ行きを判断し、早ければ2018年度から本格輸出を始める。にっこりの輸出は5カ国目。県経済流通課輸出促進チームの担当者は「東南アジアの経済発展の波をうまく取り込みたい」と、新たな市場拡大を期待している。

 現在、にっこりの輸出先はマレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン。2015年からマレーシアとシンガポールが始まり、今年からフィリピンが加わった。県は今後も経済発展が見込める東南アジアで販路の足場を固める狙いがあり、ベトナムへの試験輸出はその一環。

 ベトナムと日本の間で今年1月に検疫条件が整ったことでナシの輸出が解禁され、本県も試験輸出を決めた。ただ害虫のガの産卵防止のためのフェロモン剤を設置する栽培条件を満たす必要があり、経費が増すことから、現地での価格は通常より高めに設定される。