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安愚楽牧場、異例の大規模債権者集会

2012年5月31日 05:00

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の第1回債権者集会が30日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれた。破産管財人の渡辺顯弁護士(第1東京弁護士会)は約4200億円の債権総額に対し、現時点で回収できた資産は約23億円、全体の0・5%程度にとどまることを明らかにした上で、「配当した場合、とても厳しい状況になることは否定できない」などと説明した。第2回債権者集会は2013年1月22日の予定。

 出資者の和牛オーナーは約7万3千人。このため約2千人を収容できる日比谷公会堂で、この日は東京地裁が主催する債権者集会に加え、破産管財人が主催する同様の説明会が2度開かれた。

 出席者によると、渡辺弁護士は破産手続き開始に至る経緯を説明。従業員の雇用継続などの観点から事業譲渡方式を採り、「会社が所有する牛や牧場のほぼすべてを売却処分し、資金流出を抑えた」と強調した。

 債権総額は約4264億円で、現時点で回収できた資産は約23億4500万円。渡辺弁護士は「今後莫大な経費が掛かるとは考えられない。原発の補償などの積み上げに努力する。しばらく管財業務を見守ってほしい」と理解を求めた。配当金額には言及しなかった。

 破産管財人側は東京電力福島第1原発事故に伴い賠償請求しているほか、原子力紛争解決センターに申し立てて交渉中であることも明らかにした。債権者からは、監督官庁の消費者庁などの責任を追及する国家賠償請求を求める声などが上がった。

 三ケ尻久美子社長は東京地裁の出席要請に従わず、債権者集会を欠席した。代理人の弁護士は「うつと不眠症のため自宅で静養が必要」などと理由を説明した。

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