小平浪平の生家と記念碑=9日午後、栃木市都賀町合戦場

 栃木市出身で日立製作所創業者小平浪平(おだいらなみへい)(1874~1951年)を顕彰しようと、栃木商工会議所が中心となり、顕彰団体「小平浪平翁記念会」を命日の10月5日、都内で設立する。小平の功績やものづくりへの理念などを広め、経営を志す若者の人材育成に貢献することが狙い。全国から会員を募り、シンボル施設として生家の保存運動に取り組むことなどを予定している。

 小平は旧家中村合戦場(現栃木市都賀町合戦場)生まれ。東京帝大卒業後に鉱山会社に入り、1910年に日立製作所を創業した。技術者の育成にも力を注ぎ、29~47年には社長を務めるなど「技術と営業は製作事業の両輪である」などの理念で世界的な企業に成長する礎を築いた。

 都賀町合戦場に生家が残るほか、母校の合戦場小には小平の写真や書などを展示する歴史資料室がある。しかし60年に日立が創業50周年記念で同校に建設し寄贈した「小平記念図書館」は、校舎建て替えに伴い取り壊された。小平の功績は市内でも広く知られていないという。

 同商議所は戦前から戦中にかけて、7代会頭関根源七(せきねげんしち)が行政とともに小平に郷里への工業誘致を陳情し、大平町に日立製作所栃木工場が立地された経緯がある。2014年から経済団体として郷土の偉人の調査研究に取り組み、小平の精神を継承していこうと検討を重ね、記念会設立の準備を進めてきた。

 記念会の発起人代表は、庄山悦彦(しょうやまえつひこ)日立製作所名誉相談役と同商議所の大川吉弘(おおかわよしひろ)会頭、副会頭4人が務める。