受賞記念の盾を前に喜びを語る野口社長

 【那珂川】温泉トラフグを養殖販売する夢創造(北向田)の野口勝明(のぐちかつあき)社長(60)が、日本水産学会の2016年度水産学技術賞を受賞した。温泉水を利用した養殖システムが「水産業の発展に新しい道を開くもの」などと高く評価された。

 同学会は毎年度、正会員の推薦に基づき同学会賞など各賞を選考している。水産学技術賞は、著しい業績を上げて水産学や水産業の発展に貢献した人が対象で、16年度は野口社長ら3人が選ばれた。3月28日に都内で授賞式が行われた。

 選考委員会は養殖システムについて、「温泉水が約1%の塩分を含み、ミネラルの組成は海水に近く水温が高いことから、(トラフグの)塩分排出に要するエネルギー消費の抑制、水温低下による摂餌(餌を取ること)減少の防止、出荷に要する飼育期間の短縮に成功した」と指摘した。