外国人の部で優勝したナンシーさん(右)と指導した滝元さん

 【宇都宮】着物の着装技術や美しさを競う2017全日本きもの装いコンテスト世界大会が都内でこのほど開かれ、外国人の部に出場したカナダ出身の東宿郷3丁目、翻訳通訳業ナンシー・マースデンさん(30)が見事優勝した。同部門で県内出場者が優勝するのは初めて。「自分で着物を着たい」との熱い思いから2年半前に着付けを習い始め、大会出場が決まってからは猛練習を重ねて本番に臨んだナンシーさん。「これからもいろいろな着物が着られるよう、お稽古を続けていく」と意欲的だ。

 大会は公益社団法人全日本きものコンサルタント協会の主催。振り袖、留め袖、男性など7部門があり、全国6ブロックの予選を勝ち抜いた総勢200人が出場した。

 外国人の部には計8人が出場。ステージ上で自ら着物を着付け、所作と着こなしの美しさなどを競った。鏡はなく、制限時間は12分以内。

 カナダの小学校での授業をきっかけに日本文化や日本語への関心を高めたナンシーさんは中学、高校でも日本について熱心に勉強。学生時代は慶応大に1年間留学し、この間迎えた成人式は自分で購入した振り袖を着て参加したという。

 2012年、上三川町のALT(英語指導助手)として来日。その後、市内の企業などで翻訳通訳業に携わる傍ら、壬生町在住の着物教室講師滝元美代子(たきもとみよこ)さん(75)に入門。憧れの着付けを習い始めた。滝元さんは「目標が明確で、それに向かって努力する姿勢が素晴らしい」と評する。