「SHODO 勝道上人伝」の表紙

 日光開山1250年記念事業として、日光市山内の世界遺産日光山輪王寺や大手出版社の集英社が制作していた劇画単行本「SHODO 勝道上人(しょうどうしょうにん)伝」が完成し、17日に全国発売される。開山の祖勝道の半生を描いた「高校生以上向け」の内容で、週刊少年ジャンプで連載された漫画「ゴッドサイダー」などで知られる漫画家巻来功士(まきこうじ)さんが執筆した。輪王寺は「上人のハイライトが見事な絵で描かれている。娯楽作品として楽しんでもらえれば」としている。

 勝道の姿は数少ない史料や伝説でしかうかがい知ることができないため、輪王寺が広く知ってもらおうと昨年の開山の節目に企画。巻来さんが日光で丹念に取材するなど、1年ほど前から制作を進めていた。

 勝道は奈良時代の735年に現在の真岡市南高岡で生まれたと伝えられる。下野薬師寺で僧侶となり、766年に輪王寺の始まりである「四本竜寺」を創建。苦難の末、48歳で男体山登頂を果たし、83歳で他界したとされる。

 劇画は6話構成。勝道が僧侶となって男体山を登頂する姿を追った。疫病や飢餓に苦しむ民衆が救いを求める時代に、人々の魂を導こうと苦行に打ち込む様子を「骨太」に描いた。