独自のカリキュラム「リテラシー総合」の授業で発表する生徒たち

 県内初の公立中高一貫校として誕生した宇都宮東高付属中が今春、開校から10周年を迎えた。既存の男子進学校からの共学化や中高の連携方法に試行錯誤する一方、中高一貫校ならではの6年間継続した独自のカリキュラムや生徒の主体性を育てるアクティブラーニングを採り入れ、学力向上やリーダーシップの育成に努めてきた。

 授業では6年間を「基礎期」「充実期」「発展期」と3段階に分け、6年間で計画的なカリキュラムを編成している。科学的な見方や考え方を身に付ける「科学リテラシー」を採り入れた授業、自分で考え発言する力を育てる「アクティブラーニング」を授業全般で導入。知識の詰め込みになりがちな高校受験がない点を生かした教育を進める。

 同高を今春卒業した筑波大情報学群1年高橋唯(たかはしゆい)さん(18)は「剣道部に所属し、6年間継続して部活動に取り組めたのが良かった。中学の時点で高校卒業後の進路を話し合う機会があり、その頃から大学受験を意識した勉強ができた」と振り返る。

 中高一貫後、進学校が一つの目安とする現役の東大合格者は単年度で最高6人を輩出。同校は「『たまに東大生が出る学校』から『毎年出せるレベルの学校』に成長できた」と胸を張る。