下野新聞新書11
食と農でつむぐ地域社会の未来 12の眼で見たとちぎの農業

宇都宮大学農学部農業経済学科 編

新書判・並製・280頁
1000円+税
18/03
ISBN978-4-88286-691-6

本書は栃木県の新聞社が発行元で栃木県唯一の国立大学、宇都宮大学農学部農業経済学科の教員が執筆を行なっているため、「栃木県」というくくりで農業を語ったものと思う読者もいるかもしれない。

しかし、農業の高齢化海外農産物の輸入、食の安心・安全など農業を取り巻く環境の厳しさは、程度の差こそあれ全国どこでも解消しなければならない課題だ。

「農業」は食料、生命、環境といった様々な領域に広がる総合的な産業であり、経済、政策、歴史、経営、農村社会等複眼的な視点から解決の糸口を探っている産業である。

本書に書かれた内容は、日本のどの地域においてもヒントや気付きのきっかけとなるものであり、これまでの農の伝統から今と未来を見通す12の提言である。

目次:
第1章 農政改革の動向と栃木県農政・農業  09
第2章 栃木県農業生産の現状と展望  35
第3章 栃木県における水田農業の現状と展望  53
第4章 栃木県園芸の方向性と課題-10年間の統計分析を基に-  77
第5章 畜産の基盤強化と地域対応 93
第6章 栃木県における地産地消・6次産業化の課題と展望
-1970年代の農産物自給運動と1990年代の女性起業を素材として-  111
第7章 付加価値型農業戦略と6次産業化・農商工連携の課題  129
第8章 農産物輸出の現状と輸出戦略 153
第9章 木質バイオマス発電の地域経済に対する効果 175
第10章 Iターン者の活躍を支える限界集落のもつ「明るさ」
―栃木県佐野市秋山地区を事例として―  203
第11章 温故知新・栃木の伝統的特産物を活用した農の再生
-「栃木三鷹」種の復活でとうがらしの郷づくりに挑む大田原- 223
第12章 栃木県農業振興の課題と展望 243

執筆者一覧(執筆順)
第1章 秋山  満 (宇都宮大学農学部農業経済学科 教授)
第2章 児玉 剛史 (宇都宮大学農学部農業経済学科 准教授)
第3章 安藤 益夫 (宇都宮大学農学部農業経済学科 教授)
第4章 原田  淳 (宇都宮大学地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科教授)
第5章 斎藤  潔 (宇都宮大学農学部農業経済学科 教授)
第6章 西山 未真 (宇都宮大学農学部農業経済学科 准教授)
一ノ瀬 佑理 (宇都宮大学農学部農業経済専攻 大学院)
第7章 杉田 直樹 (宇都宮大学農学部農業経済学科 准教授)
第8章 神代 英昭 (宇都宮大学農学部農業経済学科 准教授)
第9章 加藤 弘二 (宇都宮大学農学部農業経済学科 准教授)
第10章 閻美芳 ヤンメイファン(宇都宮大学雑草と里山の科学教育研究センター講師)
第11章 大栗 行昭 (宇都宮大学農学部農業経済学科 教授)
第12章 秋山  満 (宇都宮大学農学部農業経済学科 教授)