【小山】農薬に頼らない「玄米黒酢農法」による稲作実験が市内で行われている。農薬の代わりに玄米黒酢を2回散布する環境にやさしい農法。虫の忌避効果と殺菌効果があるとされ、豊富なアミノ酸が稲自体を強くするという。昨年から実験を始めており、市は効果を見極めながら規模拡大を図る考えだ。
市、農協、生産農家などで昨年7月、「市環境にやさしい農業研究会」を設立。生物多様性に配慮した持続的な農業を目指し、玄米黒酢農法の実験を始めた。
昨年は4カ所計約1・2ヘクタールの水田で実験を行った。8倍に希釈した玄米黒酢を7月下旬と8月中旬に無人ヘリコプターを使って散布。農薬1回散布の慣行農法と比較して収量、品質ともにあまり差がなく、食味も変わらなかったという。
ことしは、慣行農法と比較するための実証試験田4カ所約1・3ヘクタールをはじめ、経過観察田5カ所、「ふゆみずたんぼ」9カ所の計18カ所約8ヘクタールに散布対象を拡大。20日、1回目の散布を行った。
「ふゆみずたんぼ」は、冬も水を張ることによって生まれる抑草効果や施肥効果で稲を育てる農法。市内では昨年の収穫後から実験が始まっている。