力強く、たおやかに・・・
 おもてなしの旅 出発進行!

 今年8月、日光市の東武鉄道鬼怒川線で約半世紀ぶりに再開したSL運行。 力強く大きく育ってほしいと願いを込め「大樹(たいじゅ)」と名付けられたSLは、「沿線地域の発展」 という願いをのせ、勇壮に駆け抜けています。 大樹には、客車に手作りの観光案内やグルメ情報などを発信する「観光アテンダント」7人が乗車。それぞれの個性を生かした 「おもてなし」で旅を盛り上げます。その中で日光市出身の根岸加奈美さん、福田結さん、仮屋薗幸さんに大樹に対する思いや今後の目標などをお聞きしま した。

根岸加奈美
(ねぎし・かなみ)
1981年生まれ。 趣味はイラストやデザインを描くこと。好きな場所 は、滝の音に癒やされる裏見ノ滝。
福田結
(ふくだ・ゆい)
1985年生まれ。趣味はスノーボード、温泉巡り。 好きな場所は、岩肌や神秘的な水面の色が魅力的な龍王峡。
仮屋薗幸
(かりやぞの・みゆき)
1990年生まれ。趣味はスポーツ観戦、登山。好きな場所は、尾根伝いからの景色が素晴ら しい社山。

●観光アテンダントに 応募したきっかけは。
根岸さん 「SLに乗ってみたい」という地元の人の声を聞き、日光にとっても特別な存在になる大樹に関われる仕事がしたいと思い応募しました。

福田さん
 日光に来る人や地元の人に、日光の魅力を伝える仕事がしたい、また、学生時代の「CAになる」という夢に近づけるかなとも思いました。

仮屋薗さん 世界中の人が乗車してほしい大樹で、日光の魅力、特に自分の好きな奥日光の素晴ら しさを伝えたいと思いま した。

大樹が運行して1カ 月半が過ぎました。乗務して感じたことは。
根岸さん アテンダン トそれぞれが個性ある「お もてなし」をしていて、中には鬼怒川の水質のこと まで知っているアテンダントも。私ももっと地元について勉強し、いろいろなことを伝えたいと思っています。

福田さん
 乗客の皆さんのやさしさや温かさにふれ、アテンダントになれて本当によかったと思っています。すでにリピーターの方もいて、「また来たよ」と声を掛けてくれるのがうれしいです。

仮屋薗さん 沿線の皆さんが手を振ってくれるのは毎回うれしく思っています。乗客の皆さんが笑顔で手を振り返す姿を見て、その光景に心が温かくなります。


大樹が運行してから感じた日光の変化は。
根岸さん 沿線の皆さ んが手を振ってお出迎え してくれることで、乗客の皆さんもとても喜んでいます。「日光を一緒に盛り上げよう」という地元の皆さんとの一体感を感じています。

福田さん
 今市、日光、鬼怒川の各エリアのつな がりが強くなり、地域の活性化に向かって一丸とな っている雰囲気を感じます。沿線の皆さんが手を振る姿は、もはや新たな観光名所になっていて、私たちも元気づけられています。

仮屋薗さん 転車台のある下今市駅や鬼怒川温 泉駅にたくさん人が集まっていて、今まで以上に活 気にあふれています。大樹を通じてたくさんの人が日光に来てくれているのだと実感しています。


今後やってみたいこ とや目標は。

根岸さん イラストが得意なので、大樹をテーマにした紙芝居やパンフレットを制作して、大樹ならではの思い出作りのお手伝いをしたいです。

福田さん
 日光にまた来たい、大樹にまた乗りたいと思ってもらえるようなアテンダントになること、地元の女子中高生が憧れる職業にすることが目標です。

仮屋薗さん 外国からの皆さんにも大樹や日光のことを知ってもらえるよう、英語のパンフレットの作成や、車内でも英語でおもてなしをしたいです。

●大樹●


 先頭の蒸気機関車は、1941年に製造さ れ、JR北海道から借り受 けている「C11形207 号機」。客車は昭和40~ 50年に製造され、JR四国から譲り受けた「14 系」が主に使用されている。
客車は3両、座席数約200。東武鬼怒川線の下今市 駅~鬼怒川温泉駅間の1 2・4を約35分で運行。
運行日は土日祝日を中心 に1日3往復。
料金は大人 750円、小児380円 (全席指定、別途乗車区間の運賃が必要)。

(問)東武鉄道お客さまセ ンター
☎03・5962・ 0102